茶道の道具の中に利休形と利休好みがあります。
利休形は千家の指導のもとに決められた寸法で作られたお道具のことを言います。幾つも同じものを作ることができます。茶道要録によると、利休形中棗、利休形手桶水指など初代宗哲扱いの利休形道具は六十六種類があるそうです。
利休好みは利休が好んだもので特に一定の決まった形寸法はなく、利休が好んだ形の物、茶道具として使ったもので、例えば利休好みの桂かご(魚のりく)を花入れに転用したもの、又利休好みの釜、棚など何種類もあり、他に誰々好みの道具は数多くあります。例として鵬雲斎大宗匠好、坐忘斎お家元好、宗旦好、仙叟好、江岑好等歴代の宗匠方の好みがあります。
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